出版方法 気を付けたい出版社 詐欺?

【本を出版する方法】

~作家への道のり~

第4回 気を付けたい出版社 詐欺??

 

 

こんにちは! Kidoです。

私は2020年、出版社:つむぎ書房と契約し、2021年1月18日、出版デビューしました。

初出版作品→小説 【欲界】 著者:kido

そんな私の経験から出版について様々な情報を提供できたらと思い、このテーマを設けさせていただきました。

 

前回は様々な出版形態をお伝えしましたが、その中でもこんな出版社は気を付けた方がいいのでは? もしかして詐欺?? のような出版社も実際あります。

本を出版したい人がそんな出版社に引っかからないように事前に知っておいてほしい情報を今回お伝えしたいと思います。

 

そこで今回、第4回目として【気を付けたい出版社 詐欺??】をテーマに出版業界の本音・裏側的な話を解説していこうと思います。

私の経験をヒントに、一人でも多くの著者が生まれれば幸いです。

それでは、見て行きましょう♪

 

 

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私の体験談

 私はある文学賞に応募した時の話です。

 ○○新聞社と○○出版社が主催の文学賞で、特に新聞社は誰もが知っている新聞社です。なので、信頼のある、そして名誉のある文学賞だと言えます。

 私はその文学賞に応募し、結果落選、最終選考に残ったわけでもなく、惜しくもありませんでした。

 

 しかし、その結果発表から数週間後くらいに、出版社から電話がありました。

「もしもし、わたくし○○出版の○○と申します。以前私ども主催の文学賞に応募して頂いていると思いますが……その際はおしくも落選という結果ではあったと思うのですが、それはこの賞のコンセプトに合わないとの判断だけで、純文学作品として大変すばらしい作品でしたので、どうにか出版できないかと考えておりまして……社内で話まとまりましたので、出版の提案をさせていただく次第です。」

のような電話がありました。

とにかく作品を褒めて、喜ばすような感じです。

内容的には共同出版であり、費用負担や印税等の詳細はまた資料を送ります。とのことで、私も内容はとりあえず確認してから決めようと思い、出版の意向はあると伝えました。

 

 後日、送られてきた出版資料を確認すると、出版費用は約200万でした。印税は10%もなかったと記憶しておりますが… 

とにかく、印税10%で仮に出版した本が1000円であったと仮定しても、2万部売れてやっと元が取れる計算です。

この時代2万部なんてベストセラーです。なので私は印税をもっと上げるか、出版費用を下げるよう交渉しました。

 すると、しばらく(数日)して電話があり、「あなたの作品は本当に素晴らしいので120万に抑えるよう社内会議で話を通してきました。全国流通ですし、宣伝費用も入れるとそれが限界でした」みたいなことを言っていました。

けれど、私は思いました。

120万でも1万部以上売らなければならないし、何より出版社が本当に売れると判断したなら商業出版もしくはもっと安い費用での提案になるはずだと思いました。

なので、私はその考えを出版社に伝えて、丁重にお断りしました。

 

 しかし、それからまた1ヶ月くらいたった時、再びその出版社から電話がかかってきました。

「もしもし、○○出版社です。以前は単行本でのご提案でしたが、今回文庫本での出版ならさらにお安く提案することが可能です」

「ずばり、いくらですか?」と私が問うと…

「約80万円です」

とのことでした。

確かに最初に比べれば、かなり安くなりましたが、ここで落とし穴が一つあることに気づきました。

文庫本は単行本に比べて販売価格は通常安いです。大体600円くらいで、単行本の半値ほどでしょうか?

すると、印税は変わらないとのことでしたので、本1冊売れた時の印税収入は安くなるのです。

そうなると、もちろんその分たくさん売らなければ元を取ることができなくなるわけです。

 

 要はこの出版社の趣旨は、私の作品は売れる見込みは少ないと予想しているので、著者である私に出版費用を多く負担させることでリスクを軽減しているのです。

そして、万が一ヒットすればラッキーというわけです。

実際にそうやってベストセラーになった商品もこの出版社はあります。名前は出しませんが絶対に皆が知っている本ですよ。

ということがあったわけですが、私はこの時すでに別出版社(つむぎ書房)で出版が決まっていたので、この話は丁重に断りしました。

ちなみにつむぎ書房さんでは商業出版で要した費用は十数万円程度です。

以上が私の体験談でした。

 

 

まとめ

・著者の出版したい夢を食い物にする出版社がある??
・出版社もどんな本が売れるか確実に予想はできない。
・出版社も売れないリスクを軽減するために著者に費用を多く負担させたい。
・著者負担の額が多ければ多いほど、出版社に売れる見込みは少ないと判断されている。

 

ここで、大切なのは出版に要する費用等が確実に見えないという点です。ここがはっきりしないため、出版社は多くの費用を著者に負担させ、リスク軽減どころか利益を得ている可能性もぬぐい切れないわけです。

実際、多くの著者をデビューさせ、費用負担で稼いでいる出版社も多いと聞きます。しかし、それは確かめようのないことなのです。

最も大切なことは、しっかり契約を確認し、双方納得のいった場合に出版に踏み切るということです。

詐欺にあったと訴える著者も多いようですが、私に言わせれば「それは契約したあなたが悪い」です。

契約書に偽りがあるなら別ですが、そこまで悪徳な出版社はききません。

印税・宣伝費・倉庫料等、出版に関するお金の問題は確実に契約時に確認し、最後にしっかり契約書を確認し、納得いった上で出版してください。

 

 

書籍紹介

最後に以上のような出版業界を題材にした小説がありますので紹介したいと思います。作家を目指す方は是非読んでみてください。

↓↓↓

【夢を売る男】 著者:百田尚樹

この作品は、作家を目指す人には是非読んでもらいたい本です。

出版社には自費出版や共同出版という形で、作者に多額の費用を負担させ、出版させる。

要は、収入源が本の販売利益ではなく、作者から吸い取る。そして本が売れればなおラッキーというような形態です。

そのような出版社が実際に結構あります。

本当に人の夢を食い物にする出版社です。

私は実際にそんな出版社から声をかけられた経験があるので分かります。もちろん断りましたが…(この本を読んだ後で良かったです)

この作品は、そんな出版社や出版業界についての話になります。

これはリアルだと私は思います。

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