出版方法 出版形態の種類について

【本を出版する方法】

~作家への道のり~

第3回 出版方法(形態)の種類について

 

 

こんにちは! Kidoです。

昨今、情報発信(アウトプット)には様々な方法がありますね!

SNS、ブログ、YouTube等…今は本当にいろんな手法があります。

そんな中、誰もが知っていて、昔も今も変わらない発信方法に「出版」というものがあります。

要は、本を出すということですね。

 

皆さんの中で、出版を目指している方はいるでしょうか?

私は2020年、出版社:つむぎ書房と契約し、2021年1月18日、出版デビューしました。

初出版作品→小説 【欲界】 著者:kido

そんな私の経験から出版について様々な情報を提供できたらと思い、このテーマを設けさせていただきました。

 

今回は、第3回目として【出版方法の種類】をテーマに解説していこうと思います。

私の経験をヒントに、一人でも多くの著者が生まれれば幸いです。

それでは、見て行きましょう♪

 

 

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出版方法の種類

ここからのテーマは、自分の作品(商品)を完成させて、それを売りだしていくことを考えるものです。

その一つとして、考えなければならないのが、どの出版形態で出版を目指すのかということです。

それ次第で選ぶ出版社も変わってきますからね!

出版には大きく分けて以下のような種類(形態)があります。

企画出版(商業出版)
共同出版
自費出版
電子書籍出版

それぞれ、どのような特徴があるか見て行きましょう♪

 

企画出版(商業出版)

これは、基本的に出版にかかる費用を出版社側が負担する出版形態です。

著者側には基本的に費用負担がないというのが一般的ですが、契約内容によっては、宣伝用の本を何冊か買い取りがあったり、倉庫費用(在庫を保管する場所)負担があったりする場合もあります。

というわけで、最も著者が目指したい出版形態なわけです。

裏を返せば競争率も高く、最も実現が難しい出版形態ともいえます。

なぜなら、出版社側が費用負担するということは、この本(商品)はある程度売れる見込みがあるからそうしてくれるのです。

例として、芥川賞や新人賞等の受賞作品、有名人の本、その他出版社側が内容的に売れると判断したもの。

これでないと、商業出版に至る可能性はないと言えます。

 

共同出版

これは、出版にかかる費用を出版社側と著者側が共同(折半)して出版する形態です。

ただし、費用負担がきっちり半分半分というわけではないので注意が必要です。

場合によっては、ほぼ自費出版と変わらないほどの費用負担をお願いされる場合があります。

それはなぜか?

単純に出版社側の立場に立って考えると、費用負担を多く著者に持ってもらって出版することで、本が売れなかった時のリスクを極力減らしたいわけです。

近年、出版不況を言われ、本が売れない環境の中、出版社もどの本がヒットするか予想しにくいのが現状なのです。

ですので、言い換えれば、著者の費用負担が大きければ売れる確率は低く、費用負が少なければ売れる見込みがあると出版社に判断されていると言えます。

 

自費出版

これは、出版にかかる費用を著者が全て負担して出版する形態です。

つまり、出版社側からみればリスク0です。

ですので、どんな素人作家であってもある程度体裁の整っている原稿であれば出版することができます。

費用的には、宣伝流通をどこまで出版社がきっちりやってくれのかにもよりますが…

100万円~300万円くらいの費用が必要です。

ですので、この出版形態では出版の実現性は高いですが、ほぼ売れないと思った方が良いです。

お金があって、思い出作りの自伝作り等に活用するのはアリだと思いますが…

〈注意!!〉

この出版形態にはいろいろカラクリがあり、本を出したい著者を食い物にするような悪徳な出版社も実際あります。

要は本の売り上げで儲けを出すのではなく、著者からの出版費用を多くとって儲けを出そうという出版業者がいるわけです。

私も声がかかったことがあるので、その体験談をまた別にテーマをもうけて詳しく話したいと思います。

 

電子書籍出版

これは、紙の書籍ではなく電子データベースの書籍であり、出版形態としては最も近代的なものになります。

有名なところで言うと、ネット大手アマゾンが提供している個人出版支援サービスのkindle出版が有名です。

このサービスを利用すると、出版手続きは5分で済み、48時間以内に販売が始まり、費用は基本的にかからないときます。

その上、印税率は35%~70%にもなり、一般に出版社を通す紙ベースの本の平均的な印税率10%を大きく超えるのです。

さらに、出版社の通すような厳しい審査もないので誰でも簡単に電子書籍を出版できるわけです。

kindle出版公式サイト参照→https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/

 

これだけ聞けばかなり優秀な出版形態に思えます。

しかし、もちろんデメリットはあります。

↓↓↓

そもそも電子書籍は読まれているのか? という問題がまず一つあります。

そのことに関してこのような調査報告があります。

電子書籍の市場規模・業績動向レポート→https://research.impress.co.jp/report/list/ebook/500995

インプレス総合研究所サイトから引用

 

このデータでもわかるように、電子書籍の市場規模は年々右肩上がりで、需要は確実に高まりを見せています。

しかし、それでも若い年代(20代~30代)の利用が多くても約50%です。

私も一度Twitterでアンケートをとったのですが、やはり結果は読書する人の約半数は電子書籍を利用するといったものでした。

それに書籍のジャンルにもよります。

電子書籍の需要の高いジャンルは圧倒的に「漫画」が多いです。

そして、もう一つに、誰でも簡単に出版できるという手軽さからか内容的に粗悪なものも多いのが現状です。

それに大量に販売されている電子書籍の中から自分のものが読まれる困難さも否めません。

もちろん出版社を通しているわけではないので、宣伝等は自分ですべて行う必要があります。

まだまだ電子書籍販売は新しいので、販売方法等も含めて未知の可能性を秘めていることは確かです。

 

 

まとめ

どうだったでしょうか?

出版形態の大まかな分類は以上のようなものになります。

単刀直入にどの出版形態が良いのか申し上げると…

企画出版(商業出版)を目指すべきです!

このブログを読んでくれているあなたが、作家として売れて、世に出て、多くの方に自分の作品を読んでもらいたいという夢を持っている方であれば、絶対に商業出版を目指すべきです。

確かに、商業出版を実現するには新人賞等を受賞したり、ハードルの高い出版社の企画会議を通過したりするなど道のりは厳しいです。

しかし、それらの困難をクリアしなければ出版社側の「この作品は良い」という太鼓判がないわけですから、他の出版方法(自費・共同)で出版したところで売れる可能性はかなり低いわけですからね。

 

電子書籍については、未知数で意見も賛否両論だと思います。

電子書籍は、ネット知識のある方であれば出版代行サービスを利用せず、作成から販売まで全て自分ですることも可能です。

しかし、そうなると自分で宣伝・流通・販売を考えるマーケティング力が必要になってきます。

そして、問題は、なんの後ろ盾もないあなたの作品を誰が読みたがるかという問題が常についてまわるのです。(何かのインフルエンサーであったり、影響力のあるような著名人は別ですが…)

ですから出版社が一押しを意味する商業出版することが、一番売れる作家へのシンプルな近道だとも言えるでしょう。

 

【まとめ箇条書き】

商業出版を目指すべき!
出版社を通すべき!(信用を得る)
電子書籍出版は未知数、伸びしろはあり!

最後までご拝読頂き誠にありがとうございました。

 

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