番外編1
~IPO投資の未来がヤバイ!~
こんにちは! Kidoです。
皆さん、IPO投資やっていますか?
私はテクニカル派ということもあって、テクニカルが通用しないIPO投資はあまり積極的にやっていません。
というより抽選に当選できる仕組みを積極的に構築していないと言った方が正しいですかね……
まあ、私のことはさておき、このアベノミクス相場が始まって以降、IPO投資も調子が良く人気があります。
確かに景気が回復傾向になり、上場する企業も増えてくればIPOも調子が良くなってくるはずです。
この流れに一早く気が付き、この投資法をしている方はきっと儲けているはずですね!
偉いです!
うらやましいです!
しかしですね……
私がいろいろ調べていると、このIPO投資の好調もそう長く続かないかも……
と思うことがありましたので、今回番外編として、急きょ、情報提供させて頂こうと思いました。
内容としては↓↓↓
「IPO投資とは」
「IPO投資が人気の理由」
「IPO投資と社会的背景」
「IPO投資の今後は?」
そのようなテーマで解説していきたいと思います。
では、見ていきましょう♪
IPO投資とは
【IPO投資とは】
IPO(新規公開株)
要は新しく上場する会社への株式投資ですね。
この投資法は日本の個別株といっても全く考え方が異なります。
まず抽選に申し込みをして、公募価格(当選すればこの価格で保有スタート)でその上場銘柄をゲットする。
そして、初値(相場開始の値段)の値上がりで売却し利益を得るのが一般的なIPO投資法です。
IPOは人気化することが多いため、初値は公募価格を上回る確率が高いです。
そこで、事前にIPO株を抽選で当て、その株が上場した時に速攻売ることで、利益を出すという投資法なのです。
IPO投資の人気理由
【IPO投資の人気理由】
・当選さえすれば、高確率で稼げるから!
・大幅な利益を得られるから!
あえてデメリットを述べても、「当選さえすれば……」のところだけですね。
しかし、この当選がなかなか一般の庶民投資家では難しいようです。
大口の投資家は主幹事となる総合証券も「お得意様」として扱ってくれますので当選確率が高いのですね。
このような現実も「金のあるところに金はやってくる」の原理ですね!
一方で、一般の投資家はIPOに強い(銘柄数の多い)証券会社の口座を多数開設して、資金の移動を繰り返し、当選確率を上げるという手法をよく使われているようです。
IPO投資家の皆さんが何故そこまで当選したいのか……
稼げるからです!
これは当選さえすれば、あとのファンダメンタル分析なしでも稼げることを意味しているのです。
要は確立論だけで稼げます。
なぜなら、以下のIPO公募価格と初値の勝率統計データ(年代別IPO勝率表)をご覧ください。↓↓↓
2019年
90銘柄中、77銘柄が初値は公募価格を上回り、1銘柄は同価格。
90銘柄 77勝12負1分 勝率:85.6%
以下このように記載していきますね↓↓↓
【年代別IPO勝率表】
年 | 銘柄数 | 勝敗 | 勝率 |
2018 | 95銘柄 | 80勝14負1分 | 84.2% |
2017 | 94銘柄 | 84勝10負 | 89.4% |
2016 | 92銘柄 | 70勝21負1分 | 76.1% |
2015 | 97銘柄 | 84勝11負2分 | 86.6% |
2014 | 83銘柄 | 65勝15負3分 | 78.3% |
2013 | 60銘柄 | 56勝3負1分 | 93.3% |
2012 | 50銘柄 | 39勝11負 | 78.0% |
2011 | 36銘柄 | 19勝14負3分 | 52.8% |
2010 | 22銘柄 | 10勝9負3分 | 45.5% |
2009 | 19銘柄 | 13勝4負2分 | 68.4% |
2008 | 51銘柄 | 20勝28負3分 | 39.2% |
2007 | 122銘柄 | 89勝30負3分 | 73.0% |
2006 | 196銘柄 | 163勝24負9分 | 83.2% |
2005 | 167銘柄 | 157勝5負5分 | 94.0% |
2004 | 179銘柄 | 168勝8負3分 | 93.9% |
2003 | 126銘柄 | 105勝16負5分 | 83.3% |
2002 | 128銘柄 | 92勝25負11分 | 71.9% |
2001 | 152銘柄 | 110勝33負9分 | 72.4% |
どうでしょうか?
ここ数年では勝率80%以上の確率で、初値が公募価格を上回っていることになります。
何を意味しているのかご理解頂けますよね!?
当選さえすれば、株式投資の知識が皆無であったとしても、確率的に8割以上勝ててしまうわけです。
その上、上昇率が100%や200%を超える銘柄も散見できます。逆に負けた時の値下り率は10%未満の銘柄がほとんどです。
そりゃあ、稼げます!
もっと言えば、この確率プラス、きっちりしたファンダメンタル分析、そこまではできなくてもネット等で予想情報などを見て分析するだけでも、もっと勝率が上がると思うのです!
それに当選しても、公開前に保有をキャンセルすることもできますので、いろいろ調べた結果「下がりそう」と思えば、キャンセルして逃げることも可能なわけです。
ここまでは、いかにも隙のない。完璧な投資法に思います。
では、次にこの【年代別IPO勝率表】と社会的背景を考察しながらみていきましょう。
↓↓↓
IPO投資と社会的背景
【IPO投資と社会的背景】
〈2001年~2006年〉
銘柄数は100を超える多さと、増加傾向が見て取れます。そして、勝率にあっても右肩上がりとなっています。
これを社会的背景に何があったか見ていくと、まず1990年代はじめにバブル崩壊が起こります。
この直後のIPOの結果情報は得れませんでしたが、おそらく会社を新たになんて状況ではなかったと思慮します。
そこから2001年くらいにはITバブル崩壊もありました。その影響もあって、2003年まではIPOの銘柄数、勝率ともに少し落ち込む結果になっていると考えられるのです。
そして、2004年~2006年は日本のバブル崩壊からの回復時期のようなもので、少し希望の光が見えかけたくらいではないでしょうか?
それが、この銘柄数と勝率の増加に反映されていると思われます。
〈2007年~2012年〉
この期間に代表する経済的事件はリーマンショックです。
リーマンショックの発端はリーマンブラザーズが経営破綻した2008年9月15日~という考え方が一般的です。
しかし、サブプライム問題等、2007年にはその前兆は多いにあったでしょうし、そのような関係で2007年から急激にIPOの銘柄数激減、勝率激減へとなっていったのでしょう。
リーマンショック後は酷いものですね……
特に勝率よりも銘柄数の少なさが顕著に表れています。そりゃあ、こんな時に会社を上場させる猛者はほとんどいないでしょうからね!
〈2013年~2018年〉(投稿現在2020年2月含む)
ここから急にIPOが回復します。
勝率はまあ8割程度で頭打ちな感じもありますが、銘柄数はリーマンショック前くらいまで回復しました。
一体この2013年~社会では何が起こったのか?
アベノミクスです!
この安倍総理大臣時期からアベノミクス相場となり日経平均も10,000円割れ~24,000円まで回復を見せました。
そして、再びIPO投資も稼げる投資法として人気化し、今(投稿現在)に至るというわけです。
どうですか?
この社会的背景とIPOの関連性……
もうお分かりですかね?
つまり、社会経済が悪化すると、IPOの調子も悪くなります。
そりゃあ、そうでしょ! 株式投資なんだから!
そう思われる方も多いと思いますが、IPOの場合その簡単に稼げる(確率論に頼る)投資スタイルが仇となります。
勝率の減少はもちろんですが、銘柄数の減少も当選確率が下がるという意味で、スタートライン立つ機会が減ってしまうのですね。
しかし、これはあくまで確率論に頼ったIPO投資の場合です。
きちんとファンダメンタル分析ができてしている方は別です。
きっと社会情勢が悪くなり、勝率、銘柄数が減ったとしても勝てるでしょう!
どうですか? 皆さんのIPO投資……
確率論だけに頼っていませんか?
ファンダメンタル分析できていますか?
もし、あなたが確立論だけに頼っていたとしたら気をつけてください。
これからのIPO投資を考えると、今現状(投稿現在)の流れで簡単に利益は出させてくれない可能性があります。
↓↓↓
IPO投資の未来
【IPO投資の未来】
上記のように社会情勢とIPO投資の関係性はご理解頂けたかと思います。
では、次に今後、日本の未来(経済)はどうなっていくのか?
そこにIPO投資の未来があるということですね!
つまり、ヤバイ! ということになってしまうわけです。
以前に投資信託の記事でも書きましたが、日本の今後は非常に暗いという見方が私以外にもかなり多いです。
以前の関連記事:お金の増やし方 投資信託 投信積立 老後資産形成を考える
その根源となる一番の問題は、人口(労働人口)の減少です。言い方を変えれば超高齢化社会です。
所得(退職金等含む)は減る一方で、社会保険や税金は増え続ける。そんな日本からは優秀な若者ほど、どんどん海外に出ていきます。(もうすでにその傾向がある)
日本は沈没船です!
まあ、そうならないように国の偉い人たちも切磋琢磨してくれていますが……
どうなんでしょうね?
まあ、ならないことを祈りつつ、僕らは沈没してもいいように準備だけはしっかりしておきましょう♪
とにかくです。このように、日本の未来は今決して明るくないです! 東京オリンピック後からその歪がどんどん大きくなってくることも予想されます。
そんな日本経済を想像した時、今人気のIPO投資はこの流れのまま行くでしょうか?
私はそうは思いません!
【年代別IPO勝率表】の社会情勢が悪化している時のように、再び勝率・銘柄数の減少になってくると予想します。
考えようによってはインフレになることで、日経平均等の上昇は考えられ、その地合いの影響でIPOの勝率は悪くないという可能性はあると思います。
ですが、銘柄数は確実に減ってくると想像できます。
このグローバル化した世で、なにも社会経済の悪い日本で上場しなくてもいいのですから……
そうなると、いくら勝率は悪くなくても、銘柄数が激減することで、IPOの当選率が下がってしまい、この手法で儲けられる人が減ってしまうと予想できるのです。
大口の投資家なら別ですが、一般投資家がこのIPOで儲けられる機会はかなり減りそうです。
ですから、IPO投資、今はまだ調子がいいです。
しかし、確率論だけに頼る投資をしない。
他の投資手法も勉強するなどして、これからの未来を生き残る手段を増やしておいた方が良いと考えます。
【まとめ】
IPO投資におすすめの証券会社
【IPO投資におすすめ証券会社】
それでは、最後にIPO投資におすすめの証券会社を紹介して、本テーマを締めくくろうと思います。
基本的にIPO投資に良いとされる証券会社は、当選確率が高いかどうかが判断基準となってきます。
上記でも申し上げましたが、IPO投資は当選してなんぼです。
当選さえすれば高確率で稼げます!(今のところはね……投稿2020年現在)
ですから、究極を言うと、IPO取り扱い本数の多い証券会社すべて口座開設し、資金の移動を繰り返し行い当選を狙う!
これが究極のやり方です。
実際IPO投資を中心に稼いでおられる方はそうしています。
しかし、資金移動の面倒さや管理面で大変なのがデメリットでしょう!
そこで今回は究極に当選確率だけを考慮したおすすめの証券会社 2社を紹介します。
↓↓↓
○マネックス証券
○岡三オンライン証券
〈この2社の特徴〉
・100%完全平等抽選であること。
・IPO取り扱い本数は多いにも関わらず、口座開設数はそれほど多くない。
つまり、資金力のない一般投資家でも平等に抽選されるメリットがあり、尚かつライバル数が少ないということです。
この2つの特徴を兼ね備えた上記証券会社はIPO当選確率が非常に高いと言えるでしょう!
まだまだIPOは稼げる時代です。
是非、この2社を口座開設し、IPO当選を狙ってみましょう♪
ご拝読頂き、誠にありがとうございました。
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