株式投資 キャピタルゲインとインカムゲイン ~その特徴について~ 

株式投資

株式投資講座 第6回

~資金を増やしていける投資家を目指して~

 

こんにちは! Kidoです。

前回は、株式投資の買い注文、売り注文等、基本的な売買を勉強しました。

どうですか? トレードには、もう慣れてきたでしょうか??

利益をだせた方、損失がでた方、様々の結果だと思います。

 

ところで、そのように株式を売買することによって、その株価の差額で得る利益をキャピタルゲインと言います。

株式投資では、このキャピタルゲインともう一つの利益があります。

それは、株式を保有することで、その投資企業からの配当金や株主優待で得る利益です。

これをインカムゲインと言います。

 

つまり、株式投資で得る利益には、このキャピタルゲインインカムゲインの2種類があるというわけです。

そこで、今回は、このキャピタルゲインとインカムゲインの話をしていこうと思います。

では、見ていきましょう♪

 

 

 

スポンサーリンク

【キャピタルゲイン】について

株式を売買することで、その株価差額で得る利益のこと。

おそらく、株で利益を得ると言えば、こちらを思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?

 

例えば、A会社の株を株価500円の時に1000株買って、550円になった時に1000株すべて売却すれば、5万円の利益(税・手数料除く)となります。

これがキャピタルゲインですね。

では、このキャピタルゲインにはどのような特徴があるのか見ていきましょう♪

↓↓↓

・発生する利益額が大きくなる可能性。
・収益が不安定であること。
・企業の実質的な業績に関係なく利益を得ることができる。

 

このような特徴があります。

各特徴を説明していきます。

↓↓↓

発生する利益額が大きくなる可能性

株式相場はタイミング次第で大きな利益を得ることができます。

例えば、A銘柄を買った次の日に、「A会社は、世界初となるAIロボットの開発に成功」のような情報開示が出たとします。

すると、株価は急上昇♪

買った時の10倍もの株価まで上がったりすることも珍しくありません。

そういったグッドタイミングで売却できれば、かなり大きな利益を得ることができるのです。

 

しかし、逆もしかりです。

 

悪いニュース等が影響して、株価が暴落し、大きな損失となる場合もあります。

これを『キャピタルロス』と言って、キャピタルゲインの反対語ですね。

 

ですので、このキャピタルゲインを狙うことは、大きな利益の反対に大きな損失(キャピタルロス)も警戒しておく必要があるわけです。

 

収益が不安定であること

これについては、上記のキャピタルロスの可能性があるという話からも理解できることだと思います。

大きく収益も得れるが、その反面大きな損失の可能性もあることから、収益性は不安定であると言えます。

※もちろん投資経験や知識をつけることで、安定化をはかっていくことは可能です。そこは個人の能力によるところですが…

 

企業の実質的な業績に関係なく利益を得ることができる

これは、他のサイト等であまり言及している方は少ないと思います。けれど、私はこれがキャピタルゲインの一番のメリットだと思うのです。

なぜなら、普通に考えると、「将来的に投資先の企業の業績が上がってくれないと株価も上昇せず、稼ぐことができない。」そう思われるのではないでしょうか?

確かに後で説明するインカムゲインならそうかもしれません。

 

ですが、株価というのは将来的に右肩上がりであっても、短期的には上下を繰り返しながら上がっていく。逆もそうです。上下しながら下がっていく。

そんな性質があります。

ですので、短期的な投資ほどあくまでタイミング次第でとなり、企業業績は関係なくなるというわけです。

 

もっと言えば、信用取引の「空売り」という手法を使えば、下げている相場であっても稼ぐことが可能となります。(信用取引はまた後日、詳しく説明しますね)

このようにキャピタルゲインは、株価差額で得る利益という性質上、短期的な投資になればなるほど企業業績に関係なく利益を得ることができるのです。

 

 

 

【インカムゲイン】について

株式を保有することで、その投資企業から配当金や株主優待で得る利益。

例えば、年間1株あたり10円の配当金を出す企業に100株投資したとすれば…

10円×100株で、1000円の配当金を受け取ることができます。(税金等除く)

また、長く投資することで、その配当金の回数も多く支給され、株主優待等の恩恵を受けることができるわけです。

では、このインカムゲインの特徴を見ていきましょう♪

↓↓↓

・発生する利益額は比較的小さい。
・収益は安定している。
・企業の実質的な業績が大きく影響する。

 

キャピタルゲインに対して以上のような正反対の特徴があります。

詳しく見ていきましょう♪

↓↓↓

発生する利益額は比較的小さい

この利益額の「小さい」というのは解釈によりますが、あくまでキャピタルゲインと比較してという意味です。

例えば先ほどの例で説明すると、年間1株あたり10円の配当金を出す企業に100株投資したとすれば、10円×100株で、1000円の配当金を受け取ることができます。(税金等除く)

この年間1000円のインカムゲインはそれ以上にも以下にもなりません。

 

しかし、株価は100円、200円と、上がる可能性があります。

すると、同じ100株保有であっても、キャピタルゲインでは1万、2万またそれ以上の利益を得る可能性があるということです。

 

そういう意味で、インカムゲインには爆発的な利益を得るチャンスはないと言えます。

 

収益性は安定している

これはキャピタルゲインのように、利益が株価の変動に左右されない点で安定していると言えます。

権利付最終日までに一定の株式を保有していれば、確実にその分の配当金は得ることができるのです。

 

つまり、インカムゲインという観点からだけ言うと、マイナスはないということです。

もちろん企業業績の悪化による減配無配は考えられますが、マイナスはないですからね…

減配:一株当たりの配当金が減らされることだよ。

無配:配当金の支給がなくなることだよ。

そういった意味で、インカムゲインは安定的な収益が得られるのが特徴です。

 

企業の実質的な業績が大きく影響する

これは先ほど少し触れましたが、企業業績の悪化すると減配や無配になっていく可能性があります。

例えば、インカムゲイン狙いで高配当銘柄(購入時点で)だという理由だけで株を爆買いすると…

その後、業績が悪化して行き、配当金も無くなり、株価も下落…

そうなると、インカムゲインも満足に得られず、キャピタルゲインの面で物凄い損失になるということになりかねません。

 

ですので、インカムゲイン狙いの投資をするということは、将来的な企業業績をしっかり見極める必要があります。

要はファンダメンタル分析の能力が重要になってくるというわけです。(ファンダメンタル分析については、後日詳しく解説します)

ファンダメンタル分析:経済全体が相場に与える影響を分析したり、個別企業の業績を分析したりして将来の株価を予想するものだよ。

 

以上が、インカムゲインの特徴となります。

そして、あともう少し、インカムゲインの主たる「配当金」の話をもう少し詳しく解説していきます。

↓↓↓

 

 

 

配当金について

インカムゲインの主たるもので、会社が得た利益の一部を株主へ還元する金銭のことです。

中・長期の投資ではもちろんのこと、短期的な投資(デイトレード除く)でも配当金を得ることは可能です。

そのためにも、配当金に関する以下のような情報を正確に把握しておきましょう♪

↓↓↓

・配当回数
・一株当たりの配当金
・配当利回り
・権利付最終日(併せて知っておきたい、権利落ち日、権利確定日)

 

これくらいを知っておけば、配当金を得る知識としては十分だと思います。

では、それぞれ解説していきましょう♪

↓↓↓

 

配当回数

配当金が年間に支払われる回数は、企業によっても異なりますが、日本企業の場合、ほとんどが年間1回か2回です。

アメリカ企業の場合ですと、年間4回の四半期配当が多いです

 

この回数については、多い方がメリットがあります。

年間配当回数が多い方が、配当狙いの株主が集まってきやすく、株主が離れにくい環境ができるわけです。

つまり、株価が下がりにくくなるというメリットがあります。

そのかわり1回にもらえる額は減りますが、そのあたり投資企業の配当回数を考慮して選んで頂けたらと思います。

 

一株当たりの配当金

これは、たいていのネット証券口座等の情報にも記載されていると思いますが…

要は、「自分がこれだけの株数を保有すれば、年間でこれだけの配当金がもらえるのか…」という情報です。

 

例えば、A銘柄:一株当たりの配当金50円 と記載されていたとします。

そして、自分がこのA銘柄を配当権利日(権利付最終日)までに1000株買って保有したとします。

すると、A企業からもらえる自分の年間配当額は『5万円』ということです。

 

ですから、この情報を参考にもらえる配当額を検討するのも一つですね♪

 

配当利回り

この『配当利回り』という指標が高い株は、高配当株や高配当銘柄と言われ、配当金を狙う投資家に人気の株となります。

 

先ほどの『一株当たりの配当金』が高くても、株価も同じように高ければ、たくさんの株数を保有したくても買えませんよね? 

ですから、この配当利回りというのは、株価に対して、この配当金額はどれだけお得かを教えてくれる指標なんです。

 

〈計算式〉

配当利回り=(一株当たりの配当額÷株価)×100

 

で計算された数字(%)となります。

この数字は3%を超えてくる銘柄をいわゆる高配当銘柄と言います。

この指標もたいていネット証券の情報にも記載されていますので、是非チェックして、高配当銘柄を探してもらえればと思います。

 

権利付最終日等

『権利付最終日』とは、「この日までに株を保有していれば、あなたに配当金をあげる権利をあげますよ」という最も大事な基準日になります。

もちろん、この日に駆け込みで保有してもオッケーです♪

 

これと併せて知っておいても良いのが、『権利落ち日』『権利確定日』です。

 

『権利落ち日』とは、権利付最終日の翌営業日(翌日ではありません)です。

権利付最終日の営業終了まで株を保有していれば、この日に株を売っても大丈夫!

配当金をもらえる権利は得ています。

 

ですので、最短では、権利付最終日に買って権利落ち日に売るという方法で配当の権利を得ることができるのです。
しかし、そのように考える投資家も多いことから、株価的には権利付最終日をピークに翌営業日の権利落ち日にガクンと下落する傾向にあるので注意が必要です。

 

そして、『権利確定日』とは、権利落ち日の翌営業日であり、株主名簿に記載される日です。

あくまで、確定した株主が名簿に載るだけであって、この日に株を購入しても配当の権利を得ることができませんので注意してくださいね!

 

(配当権利のまとめ)

権利付最終日権利落ち日権利確定日の順番です。

 

そして、もっとも重要なのが「権利付最終日」。

この営業日終了までに株を保有しているかどうかで配当の権利を得られるかどうかが決まります。

ですので、この「権利付最終日」さえチェックしておけば配当金のチャンスを逃すことはないでしょう!

 

 

 

まとめ

今回、キャピタルゲインとインカムゲインをテーマに解説しましたが、どうでしたか?

キャピタルゲインは投資収益の常識的なことでもありますが、インカムゲインについては意外に知らなかったこともあったかもしれません。

それにインカムゲインについては、長期投資をしたい方にとっては必須の知識になりますので、しっかりおさえておきましょう♪

 

最後に、今回、学習した主要点を以下にまとめておきます。

↓↓↓

 

【キャピタルゲイン・インカムゲインの対立する特徴】

  キャピタルゲイン インカムゲイン
利益額 大きい 小さい
収益の安定性 不安定 安定
企業業績 短期的には関係しない 大きく関係する

 

【配当金について】

○配当回数 日本企業の場合、ほとんどが年間1回か2回。米国は4回が多い。
○一株当たりの配当金 一株当たりの配当金×保有株数=年間に受け取れる配当金(税等除く)
○配当利回り 配当利回り(株価に対して、この配当金額はどれだけお得かを教えてくれる指標)=(一株当たりの配当額÷株価)×100
○権利付最終日 配当金を得るために株を保有する必要がある最終基準日。
 
最期までご拝読頂きまして、誠にありがとうございました。
他、株式投資に関する記事はこちらから→お金の増やし方(株式投資)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました