株式投資 投資期間 ~最適な投資期間は?~

株式投資

株式投資講座 第7回

~資金を増やしていける投資家を目指して~

 

こんにちは! Kidoです。

前回から株式投資の基本的な売買~キャピタルゲイン・インカムゲイン等を勉強しました。

 

どうですか? 

トレードには、もう慣れてきたでしょうか??

 

基本的なトレード操作に慣れてくれば、次に考えなくてはならないのが投資の手法です。

この投資の手法をいろいろ学んで、やっと利益の出せる投資家になっていけるわけです。

 

そこで、今回は株式投資の期間別の手法について解説したいと思います。

はっきりとした期間の規定はありませんが、一般的に以下のように分類されています。

↓↓↓

・短期投資(1日~数週間)

・中期投資(1か月~1年)

・長期投資(1年以上)

 

この投資期間は、自分のライフスタイルや投資戦略に合う方法を選ぶ必要があります。

これら投資期間のメリット、デメリットをしっかり分析してお伝えしようと思います。

それでは見ていきましょう♪

 

 

 

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短期投資

短期投資の中には、1日で売買を決済する『デイトレード』と2日~数週間様子を見て決済する『スイングトレード』に大別できます。また、デイトレードの中には、スキャルピングと言われる超短期投資もあります。

それぞれ特徴(メリット・デメリット)を見ていきましょう♪

 

デイトレード(スキャルピング含む)

デイトレードとは、1営業日で決算し取引を終了するやり方です。勝ってようが、負けてようが、翌営業日に持ち越さない手法です。

スキャルピングとは、数秒~数分の小さな値幅で、小さな利益得るような売買を一日何度も繰り返す手法で、デイトレードの中でも超短期的な取引を言います。

 

〈メリット〉

・引け後の業績開示や経済指標等の発表による影響を受けない。
・テクニカル(チャート)分析のみで可能である。

 

デメリット〉

・取引手数料がかさむ。
・兼業では困難なスタイルである。
・インカムゲイン(配当金等)が得られない。
 

スイングトレード

〈メリット〉

・テクニカル(チャート)分析のみで可能である。※ややファンダメンタル要素もあり
・兼業でもやり易いスタイルである。
 

〈デメリット〉

・デイほどではないが、取引手数料が多め。
・インカムゲイン(配当金等)が得られにくい。※タイミング次第では可能
 

 

テクニカル分析…過去の値動きをチャートで表して、そのパターンから将来の値動きを予想するものです。

ファンダメンタル分析…経済全体が相場に与える影響を分析したり、個別企業の業績を分析したりして将来の株価を予想するものです。

※詳細は後日テーマを設けて解説しますね♪

 

 

 

【中期投資】

取引期間が1か月~1年ということで、インカムゲインは得やすくなり、キャピタルゲインについては短期投資より値幅が大きくなる特性がでてきます。

また、投資期間が長くなる点で、相場全体の大きな流れも考慮する必要性があります。

 

〈メリット〉

・取引手数料が安くなる傾向にある。
・兼業でもやり易いスタイル。
・インカムゲイン(配当+株主優待も含む)が得やすい。

〈デメリット〉

・ファンダメンタル分析の必要性が大きくなる。
・損切りミスにより、塩漬けにしてしまう可能性が高くなる。

 

 

 

【長期投資】

取引期間が1年以上ということで、基本的な特性としては、中期投資に似ている部分が大きいです。

ただし、よりインカムゲイン重視、ファンダメンタルズ分析重視といった特性となり、相場全体の長期的な見通し、個別株の長期的な業績等、先見の明が必要になってきます。

 

〈メリット〉

・取引手数料が安くなる。
・兼業でもやり易いスタイル。
・インカムゲイン(配当+株主優待も含む)が得やすい。
 

〈デメリット〉

・将来的に右肩上がりとなることが絶対条件。
・投資判断を誤ると、長期的な損失になる可能性が高い。

 

次は、各特長別にもう少し詳しく考察していきます♪

↓↓↓

 

 

特徴別に考察

引け後の業績開示や経済指標等の発表による影響

株式投資は、ザラ場(取引時間中)が終わり、引け後~翌日の取引時間までに、株価に大きく影響を与える情報発表がある可能性が高いのです。

 

例えば、決算発表や開示情報等、投資している会社が直接発表するもの。

これもザラ場(取引時間)中の発表の可能性も0ではありませんが、どの企業も引け後(15時以降)の発表が圧倒的に多いのです。

 

そして、夜間になると、アメリカ市場の取引も始まります。

アメリカ市場の影響は、翌日の日本市場に大きく影響を与えることが多いです。

 

その他にも様々な経済指標の発表もあります。

このように取引時間終了~翌日の取引時間までは、株価に影響を与える外部情報がたくさんあるわけです。

 

ですので、買った株を翌日に持ち越すということは、何か悪い情報がでればその影響をもろに受けることになるのです。

 

そういう意味で、デイトレード(スキャルピング含む)はその日に決算することで、翌日までのリスクを回避できるメリットがあります。

逆に言えば、株価が上がるような良いニュースの恩恵も受けられないということにもなります。

 

スイングトレード以上の期間の場合は、翌営業日に持ち越すため、良くも悪くも様々な外部情報の影響を受けるということです。

 

テクニカル分析 ファンダメンタル分析

実際のところ、投資というのは、短期になればなるほど、ファンダメンタル分析が関係なくなります。

つまり、その会社の業績、良し悪し、将来性は関係なくなるわけです。

 

なぜなら、業績もよく長期的にみれば株価も右肩上がりになる銘柄であっても株価というのは上がり・下がりを繰り返しながら上がっていくものです。

 

ですので、その一日や特にスキャルピングという一瞬の取引では、業績はほぼ関係ないといってよいでしょう!

 

ですので、短期投資はテクニカル重視長期投資はファンダメンタル重視といったイメージです。

 

取引手数料

デイトレードというスタイルは基本的に一日に何回もの取引をすることが多いです。

そうなると少し気になるのが取引手数料です。

そんなに高いものではないですが、塵も積もれば…です。

 

取引回数の多いスタイルをされる方は、一日定額コース等、各証券会社で見合った手数料コースを選択されることをお勧めします。

 

ですので、この取引手数料に関しては、短期的な投資になればなるほど取引回数が増えて、その手数料がかさむということです。

 

専業or兼業

デイトレードは、売買のタイミングが物凄くシビアなスタイルですので、チャート画面を四六時中見ておかなくてはなりません。

 

そのため、職業にもよるとは思いますが、平日、朝~晩までのカレンダー通りの会社員の方にとっては、このデイトレードは非常に困難と言えるでしょう。

 

そんな方は、短期投資であってもスイングトレード~長期投資よりのスタイルをお勧めします。

 

資金

これについては、賛否両論あると思います。

確かに少額でもデイトレードはできますし、逆にどんな投資スタイルであっても資金力は多い方が有利なのは絶対です。

 

しかし、短期トレードの特徴として、値幅ではあまり稼げないという点に注目してほしいのです。

 

例えば、1000円で買って、2000円で売るという値幅で稼ぐことは短期スタイルではほぼ不可能です。

ストップ高等の1日の値幅に限界もあるわけですし…

 

基本的にデイトレ等は、10円、20円の値幅で、この値幅は確実に取れるだろう!という考えで売買します。

ですので、資金力がなく、10円の値幅で100株しか保有していないと、稼げる利益は1000円だけです。

これが何万株と保有できる資金力があってはじめてデイトレである程度の利益を得れるわけです。

 

それに比べて、長期投資でしたら現状まとまった資金がなくても、給料やボーナスが入った時等に株式を追加で買い増しっていくことも可能なわけです。

 

そういう意味で、私はデイトレードはある程度まとまった資金が必要だと考えます。

 

精神的疲労度

前述したとおり、短期トレードほど取引のタイミングがシビアで、チャート画面を四六時中見ておかないといけないという特性がありますので、精神的疲労が強いです。

目も疲れます。

ですので、精神的疲労度という面では、短期的なトレードほど厳しく、目先の上げ下げにとらわれない長期投資ほど楽観的なイメージです。

 

インカムゲイン(配当金、株主優待等)

これについて、デイトレードはその日限りで決済してしまうため、インカムゲインの取得は皆無です。

しかし、短期投資であってもスイングトレードは、上手くその銘柄の配当権利日を考慮すれば配当金の取得が可能となります。

中期・長期の投資は、株式保有期間が長いことから配当金や株主優待等の恩恵を受ける機会が増えるということです。

インカムゲイン詳細記事はこちら

 

 

【まとめ】

いかがだったでしょうか? 

以上のような特性を踏まえてどの投資方法(期間)が最も優れていると思いましたか?

私の結論を言います。

 

最強の投資方法は、それは全ての投資方法(期間)です!笑

 

いや、本当にそう思うのです。

説明すると…

 

上記で解説したとおり、各投資方法にはメリット・デメリットがあります。

ですので、それぞれの投資方法をよく理解し、正しい相場のタイミングで使いこなすことが最強の投資方法なのです。

 

もちろん、初心者向けの投資方法は? 

と質問されれば、長期投資と答えます。

それは積立NISA等が推奨されていることを考えれば明白であります。

しかし、初心者向けの投資方法が確実に利益を出せて、相場を生き残れるとは限りません。

なぜなら、『長期投資にも長期的に見て右肩上がりであること』という大前提があるからです。

 

 

 

【私が思う理想のサイクル】

 

株価大暴落の大底圏で買い集める。(長期投資分)

この投資長期分で数年間インカムゲインを得続ける

相場高値圏で長期投資分を決算し、キャピタルゲインを得る。

相場高値圏では、キャッシュ化した資金を用いて短期トレードを繰り返し、利益を得ながら次なる大暴落を待つ。

再び大暴落が始まれば、空売りから入り、利益を得ながら底値を探る。

底値圏で再び全力買い(長期投資)

 

 

私は、こんな感じで自分の理想のサイクルを持っています。

底値圏で集めた株は中・長期で運用し、相場が高値圏に入ってくると決算し、現金保有率を増やして短期トレードをします。

これは暴落時のリスク回避のためです。

暴落を上手く回避できると、それはスーパーチャンスの到来ですからね♪

もちろん、いつも上手くいくとは限りませんが…笑

 

しかし、すべての投資方法に分散するにはある程度の資金力が必要になってきます。

そこで、もし、私が今資産0円からスタートするならば、まずは給料等から長期投資で少しずつ株を買いながら資産を増やしていき、まとまった資金ができてくれば、短期投資にも挑戦していく。

というような始め方をします。

 

どうでしたか?

最後に、各期間別の特徴を図で示して終わろうと思います。

↓↓

 

【期間別特徴図】

  短期投資 中期投資 長期投資
業績開示等の影響
分析 テクニカル←――――→ファンダメンタル
取引手数料
専業or兼業 専業 専業・兼業 専業・兼業
資金 まとまった資金必要
精神的疲労度
インカムゲイン

 

ご拝読頂きまして、ありがとうございました。

※他、株式投資に関する記事はこちら

 

 

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