おすすめ書籍の紹介

書籍の紹介

【書籍紹介】

 

こんにちは! kidoです。

こちらのテーマでは、私が今まで読んできて良かった本を紹介したいと思います。

『読書はその著者の人生を頂くこと』

これは私の読書哲学であり、そう思ってずっと読書をしております。

書籍にはその作者の信念・生きたヒントが詰まっています。

是非、素晴らしい本に出合って頂き、人生をより良い方向へ導く手助けになれば幸いです。

書籍のジャンルとして、私の作品・ビジネス自己啓発・小説(純文学・ミステリー・ホラー)に分けて紹介しています。

以下目次からジャンルを選んで探してください↓↓↓

順次更新していきますので、是非チェックしてみてください♪

 

 

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私(kido)の作品

【欲界】著者:kido

購入先:Amazon→欲界

あなたの人生最大の『欲』は何ですか?

正義としての欲……
仕事上の夢や目標? 結婚? 幸せな家庭? なりたい人物像?
しかし、その個々の正義と信じる欲は、時としてぶつかり合うことがあるでしょう!
その相手は、親かもしれない。
友人かも恋人かもしれない。
世の中は、そんな個々の欲が渦巻いている世界だと私は思います。
そこで起こる様々な問題や葛藤等をテーマに描いた作品です。

 

 夏樹は、幼少期、自分の身をおく家庭にどこか違和感を感じていた。父と母の不仲…そこには何かが潜んでいるように感じていた。

 夏樹は、その違和感を秘めながら成長し、様々な人、事柄に出会っていく中で、自分の中に「欲」が膨れ上がっていくのを感じた。

 その欲は、「世界を旅したい」という純粋な彼の正義としての欲であった。

 彼は、自分の欲=夢を達成すために、誰にも文句の言われようのない自立した生き方を通した。

 しかし、彼が夢と向き合っている中で出会う様々な人は、各々自分の中に欲を持っている人間たちであった。

 その人たちの欲も各々に揺るがない正義を宿していた。

 その欲と欲との行き交う世間で、夏樹は、昔、家族の中に感じた違和感が甦る。

 その違和感の正体とは?

 そして、彼は自分の人生にどのような決断を下したのか?

 

 

ビジネス自己啓発

【一歩を越える勇気】 著者:栗城史多

世界の山に挑戦する冒険家。

彼は何度も登頂に失敗し、凍傷で指を何本も切断し、最期には35歳の若さで滑落して死亡した。

なぜ、彼はそんな危険に何度も挑んだのか?

おそらく、それは「真の生」を感じるためではなかったのかと私は思う。

この本には、彼の生きる勇気が詰まっています。

是非、ご拝読ください。

 

 

【嫌われる勇気】 

著者:岸見一郎 古賀史健

さすがのベストセラー!

凄い功績を残した著名人は、皆、自然とこの生き方・考え方をしていると感じましたね…

逆に自分の上手くいかない原因をズバリ言われているようで、辛く、悔しい気持ちにもなりました。

課題の分離、今を生きる、他者貢献、これらはこの作品のポイントになります。

幸せに生きるには、一体何が大切なのか?

人生を見つめ直すに最高の1作でした。

 

 

ここで、おすすめ著者紹介♪

↓↓↓

【高橋 歩】Ayumu Takahashi

1972年、東京生まれ。自由人。

20歳の時、大学を中退し、仲間とアメリカンバーを開店。2年間で4店舖に広がる。23歳の時、自伝を出版するために仲間と出版社を設立。数々のヒット作をプロデュース。自伝の『毎日が冒険』もベストセラーに。26歳で結婚。結婚式の3日後、すべての肩書をリセットし、妻と二人で世界一周の旅に出かける。約2年間で世界数十ヶ国を放浪の末、帰国。その後、沖縄へ移住し、自給自足のネイチャービレッジを主宰。同時に再び複数の出版社を設立。2008年より再び旅人に戻り、家族4人で無期限の世界一周に出かける。現在は、様々な旅企画やトークライブ等を各地で開催し活動している。

高橋歩 公式サイトhttps://ayumu.ch/ja

私は20代の頃、この方に大きく影響を受けました。そんな彼の作品で、私の大好きな2作品を紹介したいと思います。

↓↓↓

【アドベンチャー・ライフ】

~愛する人と、自由な人生を~

30歳になった高橋歩の心の真ん中にあったのは「愛する人と、自由な人生を」という想いだった。夢と冒険に生きる自由人・高橋歩が、20代の集大成として綴った10年間のライフストーリー&言葉集。

彼の超ポジティブな生き方に触れて、勇気を貰える人生バイブル。彼はプロフィールにもあるように興味を持ったことに全力にチャレンジし、成功したらまた別の刺激的なことを見つけてチャレンジする。失敗してももちろんまたチャレンジ。人生を遊ぶように好きなことを見つけてチャレンジする。私はそんな生き様に惚れて、この本を何度も読みました。

それと彼の大切にしている自然、そして仲間。そんなところも私の人生観に大きく影響し、自分の基盤となった一作なのです。彼のような生き方はどんな時代になっても大切だと思うのです。

 

【WORLD JOURNEY】

~世界一周しちゃえば?~

高橋歩の経験をベースに、多くの世界一周経験者や旅のスペシャリストの協力を得て創られた世界一周放浪ガイド。読んで楽しめる&旅先で超使える、旅のバイブル。

この本を昔読んだ時は、本当に興奮しました。

世界を旅する人たちは、皆それぞれの想いやきっかけがあって、その経験談はとても興味深かったですね。

「世界一周ってこんな安くで行けるんだ」という情報的なこともそうですが、「こんな生き方もできるんだ」といった人生バイブル的要素がすごく刺激的でした。

旅ガイドとしては、もう古い情報となっているところもあると思いますが…

逆に、今、一昔のスマホもない時代に世界放浪していた人たちの情報を知るのも面白いと思います。今の旅好きの若者へ、旅の原点に触れる感覚を味わってもらえる一作だと思います。

この本を読んで旅に出た人たちは、今どんな人生を送っているのかな…

 

 

小説

純文学

【コンビニ人間】 著者:村田紗耶香

常識や世間体、そのよう狭間で生きる私たちは、無意識のうちに個性を殺し、世間が求める「普通の人間」になろうとしているのではないか…

そもそも「普通」とは何か?

就職、結婚、子育て、それも言葉だけで言うと、マニュアル通りの生き方のように聞こえる。しかし、実際は人それぞれその中でまた異なる人生を歩んでいる。

また、社会で生きていると、他者からは個性を求められたり、普通を求められたりする。そこには、この主人公の苦手とする「空気を読む」という困難、葛藤が起こる。

社会が求める普通、個性とは…

そんなことを考えさせられる作品です。

私自身、コンビニ店員の経験があり、そのリアルな描写と、機械的な人間や商品等が想像しやすく大変面白い作品だった。

 

 

【消滅世界】 著者:村田紗耶香

これはSFと純文学とが融合したような作品です。

昨今、人との直接的な触れ合いが減少しており、コロナの影響がそれを加速させているようにも思います。

私も今後VR(バーチャルリアリティ)等の発展が更に結婚、家族という形を消滅させていくのではないかと懸念しています。

そうなると将来、家族という単位で子育てをして、子孫を残していくというスタイルはもう消滅しているかもしれませんね。

この作品は、そんな未来を描いたのか…?

新しい人間世界が描かれています。

 

 

【黒冷水】 著者:羽田圭介

史上最年少17歳で、第40回文藝賞を受賞した作品。

さすが、芥川賞受賞作家、当時17歳の少年が描いたとは思えない、凄まじい作品です。

兄弟の間に宿る嫌悪感、憎悪が異常な執着心で描かれている。

兄弟のいる方なら近い感情を抱いたことがあるのでは?

しかしながら、題材としては、見逃してしまいそうな、この兄弟間に宿る闇的な感情をここまでの作品に仕上げるとは、さすが羽田圭介ですね。

ラストシーンは圧巻です!

 

 

【スクラップ・アンド・ビルド】 著者:羽田圭介

「早う死にたか…」
 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、共に暮らす孫の健斗(主人公)は、ある計画を思いつく。
 それは、祖父に何もさせないほどの徹底的な介護をして、思考、筋力を衰退させ、自然な尊厳死を目指すという計画だった。
 その介護生活の中、健斗は筋トレや就活等、肉体も生活も再構築中であり、一方衰え行く祖父の生の隣で、次第に祖父の本当の想い、尊厳死について心境の変化が起こり始めます。
 そして、作品の題名にもなっている『スクラップ・アンド・ビルド』のように主人公が祖父を「スクラップ?」し、自分がビルドしていくさまを描いた物語です。

 この作品は、これから日本社会が抱えている問題……超高齢化社会問題、またそれに付随する介護問題や医療問題、そして尊厳死とは?
そんな様々な諸問題を考えさせられる作品です。

 

 

【火花】 著者:又吉直樹

お笑い芸人二人。
奇想の天才である神谷。
彼を師と慕う後輩徳永(主人公)。
彼らは熱海の花火大会で出会い、笑いの神髄について議論しながら、それぞれの笑いの道を進んでいく。
神谷は世間の意見に左右されることなく、断固我が道を突き進む。
一方、徳永は世間に認められる(売れる)笑いの道を進む。
彼らの二人の人生はどうなっていくのか?
お笑いとは?
成功や社会的評価とは?
人間が生きるとは何か?
そんなことを考えさせられる作品です。

天才の生み出すものには、評価者(世間)がついていけないことがある。絵画等わかりやすい例で、作者も亡くなり、時代が過ぎた頃に評価されることがしばしばある。そう考えると、評価、人気、実力、才能……
様々なタイミングが時の流れの中で絡み合って、その時代、人とマッチする。
それが『出会い』というものなのかもしれません。
そんなことも考えながら私は読んでいました。

また、この本には、芸人やアーティストだけの悩みでなく、一般の人にも共通の葛藤が共感を呼ぶのかもしれません。
それは、本当に自分がしたいこと、すべきこと。と、世間が求めるもの、期待される仕事をこなすこと。そんな葛藤は仕事している人には必ず起こる葛藤のように思いました。

 

【劇場】 著者:又吉直樹

脚本演出家の永田(主人公)は上京してきて、劇団を立ち上げ奮闘していた。
沙希(ヒロイン)は服飾を勉強している学生で、青森から上京してきた。
そんな夢を追う二人は出会い、恋人同士となった。
永田は一言で言うと、クズ男。
沙希の家に転がり込んだものの、家事はしない、家賃も払わないクズ男です。
沙希は、そんな永田をみても笑っているような、クズ男好きの女の子。
そして、年月が過ぎると…
沙希はやはり女性で、将来のことや経済的なことも考え、昼も夜も働くようになった。
一方、永田は年齢や売れない焦燥感にかられながらも、夢を追い続けています。
そんな二人はやがってすれ違っていく……
そんな物語です。

あらすじだけ言えば、本当に現実でもよくある若い男女の恋物語です。
しかし、さすが芥川賞作家です。
永田(男側の言い分)の想い、沙希(女側の言い分)の想いを繊細に描き、読者に伝えてくれます。
不器用な永田が物凄く歯痒く、イライラしたり、二人はもっとこうしたら良いのに!
等、読んでいるこっちが自然と感情的になっていることに気づきます。
ラストの二人のテンポ良いやりとり…泣いてしまいました。

また、私は「まぶたは薄い皮膚でしかないのに、風景が透けて見えたことはまだない」【本文抜粋】から始まるこの純文学的な表現もたまらなく好きですね。

 

 

大衆文学・ライトノベル

【お父さんはユーチューバー】  著者:浜口倫太郎

この作品は、宮古島を舞台に父親(勇吾)と小学生の娘(海香)の視点で描かれています。

勇吾は宮古島でゲストハウスを営んでおり、そこで働く人達やよく訪れる幼馴染や島の人達と楽しくやっている。

つまらない事業を思い付いてはチャレンジし、失敗し、笑っている。声もでかい! 

破天荒な親父。

思春期の海香は、そんな品性のない親父を疎ましく思っていた。

そして、ひょんなことからユーチューバーという職業を知った勇吾はそれにドハマリし、周りも巻き込みチャレンジし続けた。

それは今までにない勇吾の真剣さだった。

なぜ、そこまでユーチューバーとして有名になることにこだわっているのか?

それはかつて芸人を目指して東京で戦っていた勇吾の過去に関係があった。

その勇吾の過去とは??

 

この作品は、父親に、またこれから父親になる方に是非読んでもらいたいです。

この父親(勇吾)には、親として見習うべきことがたくさんあります。

実は私自身、2020年10月に子供が生まれたばかりで、この作品に出合いました。

自分に親としての覚悟を教えてくれているような作品に感じました。

ラストはもう号泣で、最近の物語で一番泣けた作品となりました。

最高の感動親子物語です!!! 世の父親に届けたい作品№1です。

 

 

【そして父になる】

生みの親なのか、育ての親なのか……

血縁関係とは、それほど重要なことなのか?

それよりも子供と過ごす時間、愛情をもって接する時間が大切ではないのか!

そんなことを考えさせられる作品です。

私自身、親になってからもう一度読みました。

昔に読んだ時よりもまた湧いてくる感情が違ったりしました。

 

 

【プリズム】 著者:百田尚樹

私の好きな作家、百田さんの作品です。

彼の作品は本当にどれを読んでも引き込まれます♪

今回紹介するこの作品は、主人公の女子が多重人格である男性のある一つの人格だけに恋をする物語です。

よくこんなストーリーが思い付くなと感心します。

作家目線でも、こんな発想思い付いたらもう勝ちって感じです。

 

 

【夢を売る男】 著者:百田尚樹

この作品は、作家を目指す人には是非読んでもらいたい本です。

出版社には自費出版や共同出版という形で、作者に多額の費用を負担させ、出版させる。

要は、収入源が本の販売利益ではなく、作者から吸い取る。そして本が売れればなおラッキーというような形態です。

そのような出版社が実際に結構あります。

本当に人の夢を食い物にする出版社です。

私は実際にそんな出版社から声をかけられた経験があるので分かります。もちろん断りましたが…(この本を読んだ後で良かったです)

この作品は、そんな出版社や出版業界についての話になります。

これはリアルだと私は思います。

 

さあ、ここでおすすめ作家の紹介をします♪

↓↓↓

【百田尚樹】

私が、これから小説を読みたいという人に最もおすすめする作家は、この百田尚樹さんです。
理由として、まずは読みやすさです。百田先生の文体は、本当に癖がなくスラスラ読み進めることができます。
それでいて、内容が濃いです!
読みやすさの反面内容が希薄な作家さんも中には散見されますが、百田先生の作品は読みやすく、かつ、メッセージ性の強い作品が多いです。
次に、読者を楽しませながらメッセージを伝える天才だということです。
それは、読者を惹きつけるためのテーマ、文章の構成が計算されつくされていて、その題材の調査・研究も徹底的されています。
読みやすく、読者を惹きつけ、強いメッセージのある作品!
これが百田先生の作品の特徴だと思います。
これから小説を読みたい方是非、手にとってみてください。

 

そんな百田先生の作品を一挙まとめて紹介します。
↓↓↓

【永遠の0】 

佐伯健太郎(主人公)は、姉、慶子と特攻隊員だった実の祖父について調べようと決意し、兄弟はわずかな情報をもとに足取りを追い始める。
実祖父の名は宮部久蔵。彼の戦友など関係者が数名まだ生きていることを知り、その関係者たちに会いにいく。
すると、「海軍航空隊の臆病者」「何より命を惜しむ男」「卑怯者」など、祖父を侮辱する声を聞き、兄弟にとってショックなことだった。
その反面、祖父は凄腕の零戦乗りであることも知る。
なぜ、凄腕の零戦乗りである祖父が、国のために命を捧げるのが美徳とされた社会で、卑怯者と呼ばれされながらも生きることを望んだのか?
そして、なぜ最期には自ら零戦に乗り、特攻隊員として命を落としたのか?
二転三転する証言の中、困惑しつつも兄弟は本当の祖父の真意に迫っていく。
〈感想〉
この戦時中、日本のために死ぬことが美徳であり常識とされた時代に、自分は「家族のために死ねない」ときっぱり言い切った宮部(主人公の祖父)は本当にすごい事です。
どの時代にも「常識」というものが、存在しますが、その常識に反する自分の中の正義を主張することは容易いことではありません。
そういった意味で、この作品は、真の勇気と家族愛がテーマとなった作品だと思います。
本当に感動しました。自分も真の勇気を持って生きていきたいと強く決意できました。

 

【海賊とよばれた男】

この作品は、出光興産の出光佐三さんをモデルにした戦後の石油産業をめぐる一人の男の生涯を描いた物語です。
主要燃料が石炭から石油に変わると将来を予想していた國岡商店の店主国岡鐵造(主人公)は、石油業に乗り出すも、国内の販売業者や欧米の石油メジャーに行く手を阻まれ、うまくいかないのでした。
そんな中、妻ユキとの別れ、そして戦争… 様々な苦難が襲いかかります。
しかし、破天荒でどこまでも前向きな性格の鐵造は、奇想天外な発想で問題を打開していき、仲間と共に前へ進んでいきます。
戦争時代に海賊と呼ばれ、國岡商店を日本の代表する大企業に導いた彼の壮絶な人生とはいかなるものだったのでしょうか?
〈感想〉
この物語の主人公である国岡鐵造は、男からみてめちゃくちゃかっこいいです。この物凄いカリスマ性のある主人公が、この物語の最大の魅力だと思います。
それに一つの商店が大企業になっていく様を描いていることもあり、経営学や経営哲学としても注目されているようです。
ただ、このような偉人は、破天荒なカリスマ性が魅力の反面、女性には理解し難いものがあるかもしれません。家庭をかえりみない仕事人間は、女性には不人気にも思われますが、結局はこの情熱的で社員を家族のように愛する彼を心底嫌いになることはありません。
本当に男からみたら憧れの人物像です。
自分も含め、今は家庭に媚びる男性が多い中、こんな男になりたいと思ってしまうのではないでしょうか? というわけで、男性におすすめの一作です♪

 

【風の中のマリア】

この作品は、オオスズメバチの世界を描いた話。
命わずか30日。
ここはオオスズメバチの帝国。
晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士マリア(主人公)は、オオスズメバチのワーカーとして、幼い妹たち(スズメバチの卵)や偉大なる母(女王蜂)を守るため、命を燃やして戦い続ける。
ある日出逢った雄バチから告げられた自らの宿命。
永遠に続くと思われた帝国に影がさし始める。
そんなオオスズメバチの一生をリアルに、繊細に、そして美しく描いた作品です。
〈感想〉
メスバチで構成されているワーカーは、生まれながらに帝国(巣)を守るために戦い続けるという宿命です。そのワーカーとして生まれた主人公マリアは、メスであるにも関わらず、恋も、出産も許されません。そこが、人間社会の女性としての最大の幸せを奪われているようで、すごく切なさを感じました。
また、このおオオスズメバチの世界をこんなにもリアルに描かれた百田先生あっぱれです。ここまで繊細に描くにはご自身でもかなり勉強されたようですね。
そんな百田先生の作家としての実力をみせつけられたような凄い作品でした。

 

【影法師】

舞台は、江戸時代。
武士の中で一番身分の低い家に生まれた勘一(主人公)は、幼少期に父を切り殺されます。
その際、手助けをしてくれた磯貝家で磯貝彦四郎と出会います。
二人はお互いの将来や夢について語り合い強い絆で結ばれていくのです。
才能のある彦四郎、努力家の勘一は、それぞれ実績を残していき、勘一は筆頭国家老にまでなる大出世をします。しかし、一方、彦四郎はある出来事を境に落ちぶれていき、最期には不遇の死を遂げるのです。
なぜ、幼少期にお互いを高めあっていた二人が、「光」と「影」のような違った人生になってしまったのか……
その真実を知った時、もう涙が止まりません。
本当の友情とは?
真の絆とは?
そして、人生の無常さを考えさせられる作品です。

 

【モンスター】

生まれつき顔が醜く、昔からいじめられていた和子(主人公)。
彼女は幼少期、英介という男の子に恋心を抱いていた。
彼がだんだんイケメンに成長し、自分の化け物のような容姿に劣等感を感じた和子は、ある事件を起こし町を追われることに。
彼女は、自分がうまくいかないのは全て醜い顔のせいだと思い、街を出てからは美容整形を繰り返す人生。
そして、完全な美貌を手に入れた和子は、再び故郷に帰り、昔恋心を抱いた英介の前に現れる。
この二人はどうなっていくのでしょうか……?

美容整形の世界にふれながら、一人の女性の生涯を追っていく物語で、女の心の闇や「美」というものについて描いた作品。
この小説は、やはり男性よりも女性が読んだ方が感情移入しやすく面白いと思います。
作者の百田先生は男性でありながら、女性目線(女の主人公)で描いているのが、さすが大ベストセラー作家です。
というわけで、女性には特におすすめな一作です。

以上、百田尚樹さんシリーズでした♪ 是非、どーぞ!

 

 

ミステリー・ホラー

【青の炎】著者:貴志祐介

どうしようもない親父を排除しようと、主人公は完全犯罪を実行した。
私自身よく似た境遇で育った経験があり、共感はできた。
しかし、私は父を殺さなかった…
この主人公は殺した…
その差は?
そんな事を考えながら読みました。
 
 
 
【ユリゴコロ】著者:沼田まほかる
主人公が実家で見つけた「ユリゴコロ」と題されたノート。
それは殺人に憑りつかれた人間の告白文だった。
もしかしたら、これは自分の母では?
そう勘ぐる主人公は、その殺人鬼の手記を読み進める。
絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へとたどり着くラスト!
衝撃の恋愛ミステリー!
おすすめです♪
 
 
 

【罪の声】著者:塩田武士

 

【夏と花火と私の死体】著者:乙一

 

【人魚の眠る家】著者:東野圭吾

例え、脳死=死 と判断されても、あなたは心臓の動いている我が子を『死』と認めることができますか?
そんな脳死をめぐる家族の物語です。
強いテーマ性と、感動のツボを刺激するストーリー…
さすが東野圭吾先生の作品でした。
 
 

SF

【散歩する侵略者】著者:前川知大

映画化もされているこの作品…

宇宙人の侵略という、いかにもSFらしいストーリー。

しかし、侵略の仕方や着眼点が独特で面白い作品なんですね♪

人間の言葉の原点ともなる『概念』。

彼ら(宇宙人)はそれらを奪って、少人数で人類の内側から侵略していくのです。

そして、人間の『愛』という概念を奪った彼らは…

 

【AI崩壊】著者:浜口倫太郎

しかし、その理想的な世界が一転、何者かに暴走させられたAIは、ついに命の選別を始める。
はたしてこの暴走を止めることができるのか?
これからのAI時代の問題点を示唆したパニックSF作品。
興奮しました♪

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